流行りのココナッツオイルは毒か薬か?【解説】

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どうも、三吉祐司です。

以前ケトン食としてのココナッツオイルの記事を書いたのですが、ではココナッツオイルは健康にどの様な影響を及ぼすのかについて、情報を発信していきたいと思います。

ではまず結論から。

ココナッツオイルで健康にはポジティブな影響が出るが、スプーン3杯以上は毒になる可能性もある。

では解説していきましょう。

【ミネソタ大学非常勤教授でもあり、栄養学、薬学で30年の研究経験をもち、脂質栄養学者および生物学者のアルビンバーガー博士】によると、ココナッツオイルは摂取したとしても精々スプーン1杯~3杯が妥当であり、それ以上の摂取はリスクを伴うとした。

その理由について、ココナッツオイルは飽和脂肪の部類にはいる事があげられる。

ラードなどが体に悪い事は今や常識となっているが、それは飽和脂肪だからに外ならず、ココナッツオイルが植物性だからと例外にはならないようである。

この飽和脂肪を取りすぎると心臓に負担がかかる可能性がある。(詳しくはココナッツオイルのポジティブな影響とはで解説)

さらに言うと、粗いココナッツオイルは、加工ココナッツオイルよりも健康的でない場合があると警告しています。

ココナッツの殻に含まれる成分(ベンゾ・ピレン・ジベンゾ・アントラセン)は発がん性が高く、精製の質が低いと体に害を及ぼす可能性があるという。

それらの発がん性物質は、油製作中にほとんど、または完全に除去されることが報告されているので、バージンオイルや加工の少ないココナッツオイルを購入する場合は注意が必要とある。

ココナッツオイルを買うときは加工精度の高い物を買うべきなのだ。

更に残念な報告があり、一般の報道機関でココナッツオイルがケトン食だとされていたのにもかかわらず、ココナッツオイルの油はケトン体に変わる中鎖脂肪酸が10~15%しか含まれておらず、ケトン食としての効果はそこまで高くない事が分かった。

実際にココナッツとケトン体に関する実験でも、ココナッツオイル摂取後、ケトン体が発生するのは約8時間後となっており、つまりココナッツオイルではなく絶食による効果だと博士は語る。

おっと、説明を忘れるところだった。

そもそもケトン体とは何なのか?

ケトン体とは脂肪が肝臓で代謝されて出来る、ブドウ糖に変わる脳のエネルギー物質である。

ケトン体をエネルギーとすることで、リラックス効果のあるα波や、快感ホルモンであるβ‐エンドルフィンが出る事が分かっている。

これによって気持ちが穏やかになったり集中力が高まったり、クリエイティブになれたりするという話だ。

では、以上の情報からケトン体を効率よく作るにはどうすればいいのかというと。

ココナッツオイルはあくまで補助として、食事の回数を減らす事が重要

実際に空腹時には判断力が高まるという研究もあったりする。

アルビンバーガー博士の発表では、ネガティブな影響が特に目についたが、勿論ポジティブな影響もある。

ココナッツオイルのポジティブな影響とは

【フロリダ大学老化研究所の准教授スティーブン・D・アントン博士】によると、ココナッツオイルは何百年も安全に使用されており、健康食である。具体的には、ココナッツオイルは心臓病の治療に有益なHDLとLDLの比率を高め、さらには全体の総コレステロール値を下げる事を示されています。

つまり、飽和脂肪だから心臓に悪いという意見に対して、HDL(善玉)コレステロールが上昇するから心臓病の治療に効果があるという矛盾した結論を出したのだ。

つまり、心臓に良いのか悪いのか分からないのである。

これに関しては十分な討論が必要だと判断する。

ただし、全く脂肪を取らない人は死亡リスクが高まる。

【18か国の134,335人を対象に行われたPURE研究のメタ分析】によると、食事で脂肪の摂取量が少ない人たちに比べて、多かった人たちは、死亡する可能性が28%も低かった。

さらに、低脂肪で高炭水化物の食事が多い国は死亡リスクが上がっている事が分かった。

アトピー性皮膚炎に使われたココナッツオイル

【Journal of Traditional and Complementary Medicine 2019/1】によると、バージンココナッツオイルは、何世紀もの間熱帯地域の人々の間で伝統的な保湿剤として使用されてきた。

そこで、ココナッツオイルを肌に塗る事でどの様なスキンケア効果があるのかについて調べましたとあります。

これによると、抗炎症活性を確認、皮膚バリア機能で皮膚を保護する事を確認、保湿効果を確認したとあります。

これまでのアトピー治療では、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイドの使用など、ステロイドの使用が主でしたが、それによってコラーゲンの割合が低下し、長期的に悪化させることが分かっています。

それに対してバージンココナッツオイルは低刺激で、鎮痛、解熱、抗炎症作用などが確認された事により、アトピー治療に使えるのではないかと言われています。

さらには肌にダメージを与える紫外線からココナッツオイルが肌を守ってくれることが分かりました。(UVB照射の実験にて)

つまり、ココナッツオイルはアトピー治療だけでなく、紫外線対策から保湿、炎症ケアまで出来る優れた化粧品だという事が最新の研究でも明らかになりました。

では結論。

ココナッツオイルは食べても、肌に塗ってもポジティブな影響がある万能な薬だが、リスクも忘れずに。

ココナッツオイルは食べるとしたら精製したものをスプーン1~3杯まで。

スキンケア用品としてもオススメ。